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日々ウタうひと          
by zuikam
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skin by excite
「くも」

誰も来ないような山の中の展望台で、
プラチナ色の初夏の光の中に 
まるで眠っているような里の人家を見おろした私たちは 
悠々と弧を描くトビを 柵にもたれてただ目で追っていた
トビの声が緑の谷に尾をひくように流れていたように思うのも
記憶の中だけの音なのか 近くて遠い真昼の記憶
谷の中を響いて届く 有線放送ののどか過ぎるネタを笑ったよね

二人は全く重なりそうもない、生き方でそれぞれここへ辿りついて
過去と、輝くか凡庸かの未来のあいだで
そこにだけ ぽかんと浮んでしまった雲のような場所に
二人っきりで隣あって、ただ立ってしまった

その不思議、人と人との交わりの奇跡ときらめきを
”人生の一瞬の交差。”と私が言うと、
”帰りたくないよ”とあなたは言ったね。




# by zuikam | 2009-08-02 13:57 | 恋ノウタ☆
「青空」

・・・・・・ということで 前髪を切ることにした

小さな工作用ハサミでジョキジョキ 切ってみた

はさみを縦に使ってジョキジョキ 切った

眉毛の下に女の子の目がくるっと現れて不敵に笑ったので

びっくり、かわいいと思った


頭を後ろに反らせても 髪がパサリとも動かない

世界が軽くておもしろい

あした、誰かに出会うのが楽しみだ









# by zuikam | 2009-08-02 13:23 | ハナウタ
「天のはかり」
なるべくなら泣くことの少なくて
笑っていられる人生がいい
すべてを柔らかく受け止める
花のような人生を

......と、思うのとは反対に
きっぱり、涙を流しても
汗をふりとばし 喉鳴らして水を飲む
達成感、そんな人生にも憧れる

指針はいつも左右にぶれて
あっちへ こっちへ
日々、てくてくと歩きつづける

たぶん、
行き着くところが
行くべきところ







# by zuikam | 2009-08-02 13:18 | ハナウタ
「×××」

言葉ケットにくるまれて眠ると

朝は言葉より先にやってきており

小指をたてて コーヒーカップに溶けゆく言葉を揺らして沈め

昨夜縫い綴じた言葉を朝陽に透かし見る

甘酸っぱいコトバを トオストにたっぷりぬって朝食とし

言葉の裾口からぐにぐに伸びる蔓花に ぱらぱら水をかける



やがて言葉少なく時計が夕焼けを引いてくる頃

たすき掛けの言葉を解いて脇にたたんで

櫛でけずって 表へ紛れる

そおして 言葉の要らなくなった町の隅っこで 

今夜もあの人と待ち合わせ









# by zuikam | 2009-08-02 13:12 | 恋ノウタ☆
「ブロガー」
今日もかように生きております

誰かに言わずにはおれぬ身を

聞くものなくして 初めて知る 


# by zuikam | 2009-08-02 13:08 | 恋ノウタ☆
「夜ざくら」
おもたげな満開の花の下

あなたの胸の 早鐘を聴く

花ひらく ゆっくりと いま 花ひらく

# by zuikam | 2009-08-02 13:07 | 恋ノウタ☆
「鳩よ」
目をつむり胸の柵をもち上げると
入ってきた新しい空気に、
カゴの中、羽根をうながされた白い鳩が
風に乗り、白い空に解かれてゆく

どろどろになっていた灰色の迷い、黒い悩みを
諦め、尊厳、理想、に時を掛けあわせて
白く柔らかい鳩に変えて 空へと放つ

晴ればれと鳩は 空に吸われてゆく
鳩と空との区別がつかない点が消えるまで
見送る 見とどける
軽くなって 解き放たれて
鳩よ、鳩よ
いつか幸せの地を見つけ 降りたってね

鳩よ、鳩よ
私よ




# by zuikam | 2007-11-08 22:42 | 恋ノウタ☆
「活字化さん」

白い紙束 膝に載せ

人行き 陽注ぎ 影動く 

世界という名の ドームの内で

凪いだ舳先で 風を聴く

もしも、 もしもが叶うなら

私は 詩人に、 なりたいな

空気中から 言葉をよりだし

指えんぴつで なぞってく

一人遊びが 許されて









# by zuikam | 2006-01-01 23:59 | ハナウタ
「恋ノ始まり ~コトバのコバト~」
今、 
私の人生と
あなたの人生の
真っ白い小鳩たちが
そこでふいに出会って
おやっと不思議そうに
見つめ合っています

―なんだか、他と違うみたい― 





# by zuikam | 2005-07-21 23:59 | 恋ノウタ☆
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